秋刀魚
秋の味覚の代表といえば、サンマである。
ワシは、シンプルに、塩焼きにして食べるのが好きである。
サンマに塩を振って、こんがり焼く。余計なことはしない。
それだけで十分うまいのである。

焼きたてのサンマに箸を入れると、脂ののった身から
香ばしい匂いが立ち上る。
大根おろしを添えて、ポン酢醤油を少したらす。
あとは炊きたての白いご飯があれば、それで言うことなし。
昔に比べると、サンマもずいぶん高くなった。
以前なら、秋になれば気軽に食卓へ登場したものだが、
最近は「今日はサンマにするか」と、ちょっと考えてしまう。
そういえば、昔のテレビCMで、こんな歌があった。
「幸せってなんだっけ、なんだっけ。ポン酢醤油のあるウチさ~」
まったく、その通りである。
焼きたてのサンマがあって、大根おろしがあって、ポン酢醤油がある。
そして、白いご飯がある。
これで幸せでなくて、何が幸せなのだろう。
などと書いているが、実はワシ、今年はまだサンマを食べていない。
こうして文章を書いているうちに、こんがり焼けたサンマの姿が
頭に浮かび、香ばしい匂いまで漂ってきたような気がする。
いかん。無性に食いたくなってきた。
あー、サンマ、食いてえ!!
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