初秋
日本語ロックの元祖ともいえる、伝説のバンド、はっぴいえんど。
はっぴいえんどの曲「夏なんです」を聴いている。
「ギンギンギラギラの太陽なんです」
「ギンギンギラグラの夏なんです」
歌われているのは、どう考えても真夏の情景だ。
太陽はギラギラしているし、夏はギンギンギラグラしている。
これ以上ないくらい、夏の歌だ。

なのに、ワシはこの曲を聴くと、なぜか「夏の終わり」を感じる。
不思議なものだ。
まだ夏の真ん中にいるような歌なのに、その向こう側に、
もう秋が見えているような気がする。
それは、曲のどこかに「終わり」の気配が潜んでいるからなのだろうか。
あるいは、夏という季節そのものが、眩しすぎるからなのかもしれない。
ギンギンギラギラと照りつける太陽を見ているときには、
夏は永遠に続くように思える。
けれど、その眩しさを少し離れたところから眺めた瞬間、
それはもう「夏の思い出」になり始めている。
「夏なんです」と歌っているのに、ワシの耳には
「夏も、もうすぐ終わりなんです」と聴こえる。
そんな季節になった。
初秋。
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